オーストラリア [映画]
オーストラリア [DVD] (2010/04/23) ニコール・キッドマンヒュー・ジャックマン 商品詳細を見る |
風景は壮大だけど、内容はチープな駄作でした。
第二次世界大戦時のオーストラリアが舞台で、
先住民から徹底的な搾取をしているにも拘らず、
ニコール・キッドマンは現地の子供と仲良くする
“良い人”を演じているし、ヒュー・ジャックマンは
黒人の労働者を守ろうとする“良い人”を演じています。
日本軍が悪者として出てくるのも、生粋の日本人としては
良い気持ちはしませんが、それは映画だから許せるレベルです。
でも、呆れかえってしまうのは、先住民に対する虐殺に触れないでおいて、
豪州版アパルトヘイトである「白人同化政策は1973年に廃止しました」とか
「2008年に謝罪をした」だとか言い訳めいた文章が何回か出てくる部分ですね。
謝罪はしても賠償は一切行わなかったし、
数千万人ともいわれる人々を虐殺し、土地を奪っただけでなく、
スポーツ・ハンティングの対象として彼等を殺していた国なのに!
映画の最後の部分でも、アボリジニーのオッサンが、
白人に向かってオーストラリアは「私の国、我々の国」
などと侵略者の白人にとって都合の良過ぎるセリフを吐きます。
ここまで馬鹿な映画も珍しいですね。
2010-06-09 07:23
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